盛岡西ロータリークラブ会長コラム(23年7月~24年6月)

第43回例会 会長あいさつ「私の一週間」(2024年6月13日)

今年から再び盛岡西ロータリークラブの会長となりました。 会長挨拶をホームぺージでもご紹介いたします。

今年度も残すところ、例会があと3回となりました。最終例会は夜例会となるので、昼例会は今日と来週だけになります。

私のこの一週間はけっこう忙しい日々でした。

先週木曜日(6月6日)の例会の夕方は、事務所でコロナ明け後初となる社労士さん対象の労働法セミナーを行いました。今回は「問題社員の解雇問題」をテーマの一つに選びました。最近解雇された専門職の人から依頼を受け、労働審判で和解解決となった事例をあげて、専門職を問題社員化して経営者にとって好ましくない社員解雇した場合の問題点をレクチャーしました。総じて、経営者と専門職とのコミュニケーションが不足していた事案でした。労使間で、互いに腫れ物にさわるような職場になってきたら、これからの日本社会はどうなってしまうのでしょうか。

6月7日(金)は、仙台で東北弁連理事会の後に、5年ぶりに開催される東北弁護士会連合会会長就任披露パーティがありました。仙台高等裁判所長官、仙台地裁所長ほか裁判官達が来賓でした。コロナ禍で披露パーティがなかった昨年度までの4人の弁連会長も挨拶に立ちました。

盛岡に戻ってから、開運橋ジョニーに寄り、20日の卓話を再度お願いすると共に、卓話で使用する写真やコンサート開催広告の撮影をしてきました。ジョニーのストックは膨大な量があり、とても20分位の卓話で話せる分量ではありませんでした。

6月8日(土)午後に大通でチャグチャグ馬っこを見学しました。隊列が通り過ぎるのが早すぎますが、馬の飾り衣装は見事でした。この日と翌日の二日間、仙台では絆祭りがあったようなので、来年の絆祭りは盛岡の番ですね。

夜は、松園にある喫茶店「ルパン」に初めて行き、ジャズのセッションに参加しました。

6月9日(日)は、秋田弁護士会主催の「死刑を考える日、冤罪と再審制度」に参加し、日弁連報告の挨拶をしてきました。映画「獄友(ごくとも)」が上映され、その後キムソンウン監督が「映画作りの中で考える冤罪・死刑制度」という講演を行いました。映画「獄友」には、再審無罪となった布川事件の桜井昌司さんと杉摩耶卓男さん、足利事件の菅家利和さん、袴田事件で再審判決を待っている袴田巌さん、いまだ再審開始決定がされていない狭山事件の石川一雄さんという冤罪事件で何十年も刑務所にいた現役の人たちが登場します。どんな思いで有罪判決を受けたのか、刑務所での生活はどうだったか、今それをどう思っているのかを生々しく追いながらも「えん罪青春グラフィティ」と監督が言うように、みんな明るく「獄友」として笑いながら支え合っていることがわかるリアリティ溢れる映画でした。

監督とはそのあと、秋田県立美術館にある絶景が見えるカフェでコーヒーを飲みながら、冤罪事件や映画の話など、いろいろなお話ができました。

6月11日(火)は日弁連の委員会とシンポジウムがあり上京しました。シンポジウムの対話に、人気作家の平野啓一郎氏が来ました。私が平野啓一郎という作家を知ったのは、作家という公の立場で死刑廃止論を述べたことで、講演を聞いてからなので、3年位前のことです。その後「死刑について」という本を出し、死刑存置派から死刑廃止派となったのか、子どもの頃、学生、留学生、作家としてのこれまでの経験に照らして、一般の人に分かりやすいように話してくれました。私も平野啓一郎さんには興味があって、最近「ある男」「マチネの後で」「本心」などの著作を読みました。さらに手を広げて彼の著作を読んでみようと思っています。どの作品でも、登場人物の心の機微をいろんな角度から表現する才能に感心させられてしまいます。

この日、盛岡地裁では鶯宿温泉長栄館の破産債権者集会がありました。申立代理人は私が36年前に司法修習した東京の奥野善彦弁護士です。奥野先生は企業再生の第一人者で、花巻の志戸平温泉の再生も成功させています。長栄館も破産申立てをしながら、何とか譲渡先を探して経営を継続しようとしましたが、最大の債権者の地元金融機関が管財人から提示されている金額での譲渡を認めないとしたため、6月15日(土)をもって閉館することになりました。私は金曜日に駆け込みで訪問するつもりです。

昨日の6月12日(水)は、暴力団追放推進センターの評議員会と理事会がロイヤルホテルでありました。来賓は県警刑事部長と組織対策課課長です。理事長には私が再選されました。会議の後の昼食会で、初めて盛岡の各種団体から推薦された評議員と理事が一堂に会しました。私は、盛岡西ロータリークラブでは県警組織対策課から卓話に来て頂いているということを話しました。

そして、今日6月13日(木)の午前中に、長栄館の前社長の2回目の刑事公判がありました。今日は最初の追起訴分で、まだあと2回の追起訴分の審理が残っています。そのため前社長は警察署での勾留が続いています。その間に長栄館が火を消すということになり、誠に残念です。

以上、つい私の一週間のお話をしました。もちろん、本業の依頼者との打合わせや他の裁判が合間に入っています。

私の同級生の大半はサラリーマン生活、公務員生活を終え、完全リタイアとなっています。忙しそうにしながらも、まだ働けているのはありがたいことだと思っています。

他にも話をしたいテーマがありましたが、今日はクラブ協議会がありますので、この辺で会長あいさつを終わります。

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