盛岡西ロータリークラブ会長コラム(23年7月~24年6月)

第29回例会 会長あいさつ「東北の巨匠展に出向いてみよう」(2024年2月15日)

今年から再び盛岡西ロータリークラブの会長となりました。 会長挨拶をホームぺージでもご紹介いたします。

こんにちは。本日は、盛岡滝ノ沢ロータリークラブ会長、パストガバナー、そして小児科医師の山口淑子(としこ)先生から卓話をして頂きます。

先週のトピックスとして、小野公司会員が有限会社クワン代表として、2月7日のテレビ岩手のニュース番組で取り上げられていました。まず、テレビ映りが良かったのと、小野会員の会社で制作している「防災てぬぐい」が盛岡の小学校の児童にとても役立っていることがよく分かりました。当クラブとしても、小学校への寄付事業として取り組んでいきたいと思います。

皆さんは、東北出身の画家というと誰を思い浮かべますか。私は青森出身の棟方志功さんの作品が大好きです。青森市には棟方志功記念館があり、駅前のワラッセ館と共に、青森で必ずといっていいほど訪問場所に加えています。ついでに青森市内にはレトロな昭和の喫茶店も人気スポットです。

「我、日本のゴッホになる」と言って故郷を離れた棟方氏は、ゴッホになる代わりに「世界のムナカタ」になったというのは有名な話です。倉敷の大原美術館にも棟方作品が多数展示されているだけでなく、老舗の倉敷ホテルにも大きな版画絵が飾られています。私のコレクションには、谷崎純一郎の昭和30年代の単行本で棟方氏が表紙や挿絵を描いている「鍵」と「瘋癲老人日記」を古本で持っています。ときどき箱ケースから取り出し、中身の小説は読まず、装丁の色彩や図柄を楽しんでいます。昨年は、棟方志功生誕120年を記念した大型の展示会が青森県立美術館でありました。広い館内に、今まで観たことがない大きな棟方志功作品がいくつも並べてあり、棟方ファンとしてはとても堪能できました。

先日11日にクロステラス1階のイベント空間で、棟方志功記念館の学芸員のから、棟方志功の生涯と作品についての講演がありました。実はこの記念館は、惜しまれながら今年3月31日に閉館になり、いま記念の作品展をしています。記念館の作品は全て青森県美術館に移動し、棟方コーナーを広げるとのことです。

棟方氏が板画を作成中の鬼気迫る写真があります。この写真は、写真家の土門拳が撮影した作品です。土門拳は、山形県酒田市の出身で、酒田市に土門拳記念館があります。この記念館でも、いま「絵画と巡る土門拳 生誕120年・棟方志功とともに」という特別展示が行われているそうです。さらに東北の生んだ絵画家と写真家のコラボレーションを、NHKで2月17日(土)午前10時30分から58分まで、「鬼たちの風景 土門拳と棟方志功」という番組があるそうですので、楽しみです。皆さんもぜひご覧になった頂きたいと思います。また、3月31日までに、土門拳記念館の特別展示をぜひ観に行きたいと思っています。

11日夜に盛岡では一時積雪がありました。久々に夜の雪景色になり、石垣の写真を撮ってきました。

13日に、県立大学の学生と明るい選挙推進協議会との意見交換会があり、選管の委員として参加してきました。この様子は、IBC岩手放送のニュースでも取り上げられました。県立大学には、投票行動の専門家の市島准教授がいて、ゼミの他に県大ボーターというサークルの指導もしています。この日は、ゼミの学生が「投票立会人の確保難解消を目指して」というテーマで発表がありました。皆さんは、投票所に2人の投票立会人がいないときは投票所を運営できないという公職選挙法の規定があるのをご存じでしょうか。選挙の度に、投票所に立会人を2名以上確保しておかなければ、投票所は閉鎖となって投票ができないという事態が生じるということです。私は全く知りませんでした。ゼミでは全国1741市区町村にアンケート調査を出し、41.4%にあたる722市区町村からの回答を元に分析していました。この調査で、投票立会人の人数確保について83.1%の自治体が課題となっていることが判明しました。特に、なり手の高齢化が問題とされていました。研究室では分析の結果から提言まで行っているのに感心しました。若年層へのアプローチとして高校への働きかけ、子育て課題ワークショップを通した体験型学習をして中間層へのアプローチ、行政公式ラインを用いた従事者確保などです。私も、投票立会人募集のポスターを各所に貼ることを提案しました。問題なのは、立会人の報酬は一日につき10900円、しかも一日というは、朝7時から夜8時までの13時間という長時間であることと、時間給が最低賃金に満たないことです。ここが改定されないと、投票立会人は集める苦労がまだまだ続きそうです。何かいい知恵はないでしょうか。

 

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