盛岡西ロータリークラブ会長コラム(23年7月~24年6月)

第10回例会 会長あいさつ「内閣改造が実施されました。あなたの注目はどの大臣ですか。」(2023年9月14日)

今年から再び盛岡西ロータリークラブの会長となりました。 会長挨拶をホームぺージでもご紹介いたします。

昨日9月13日、岸田首相は内閣改造を実施しました。
皆さんは、誰がどこの大臣になるか気になりますか。岩手県選出の鈴木俊一財務大臣続投は分かりやすいですね。
私たち日弁連としての関心事は誰が法務大臣に誰がなるか、それはどういう人かということです。

今回は、小泉龍司法務大臣が就任することになりました。前任者は齋藤健さん、その前は葉梨康弘さんです。日弁連の関心事は、法令の改正や新設もありますが、死刑執行命令を出すか出さないかという点に関心があります。

葉梨法務大臣は、昨年「法務大臣は死刑のはんこを押す地味な役職」「法務大臣になっても金にも票にも縁がない」と発言したことが、職務や人命軽視とみなされ11月11日に事実上更迭されました。

急きょ後任に指名された齋藤大臣に対し、今年1月11日に、私は小林元治日弁連会長に同行して、死刑廃止と執行停止の要請書を法務省の大臣室で直接手渡し、要請の説明をしました。

 

そして、この度の法務大臣の交代となり、結局、葉梨大臣と齋藤大臣は死刑執行命令を下す機会がないままに終わりました。
歴代法務大臣の中には、事実上死刑執行の機会がなかったのではなく、自ら死刑を執行しない大臣もいました。

例えば、第77代法務大臣・杉浦正健さんは、「(死刑執行命令に)サインしない」と就任のあいさつで述べ、また第88代法務大臣・平岡秀夫さんは、「『死刑の在り方についての勉強会』で死刑の中身をよく勉強して自分の考え方をまとめていきたい。」として、結局死刑執行命令書にサインをしませんでした。

このお二人は、弁護士であり、日弁連の委員会でいつもご一緒させていただいています。昨年10月13日には、杉浦正健さんの米寿を祝う会があり、小泉純一郎元首相ら歴代首相や小池百合子東京都知事、英国大使も参加し、盛大なお祝い会になりました。

平岡秀夫さんには、先月8月19日に岩手弁護士会が主催した「死刑を考える日・いわて」で講演に来ていただき、映画「教誨師」上映の後で、法務大臣と死刑のあり方の講演をして頂きました。

今回の小泉法務大臣はどんな人か未知数ですが、人権に根差した法務行政を行ってほしいと願っています。

さて今日は、今年度2回目の卓話を担当します。テーマは「一般弁護士では垣間見ることができない副会長の日常」としました。

パワーポイント用に昨年度の写真をかき集めていたらきりがなくなりました。卓話の時間の関係も考えて、今日は4月から7月初めまで、写真を見ながらお話します。

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