盛岡西ロータリークラブ会長コラム(23年7月~24年6月)
第2回例会 会長あいさつ「トランスジェンダーの訴えを最高裁が認めた」(2023年7月13日)
今年から再び盛岡西ロータリークラブの会長となりました。 会長挨拶をホームぺージでもご紹介いたします。
「トランスジェンダーの訴えを最高裁が認めた」
私の最初の会長年度での会長挨拶は、時事ネタを中心にお話していました。そのため、例会の前日は一週間分の新聞記事を読んでその中からトピックを選んでいました。昨夜、また、そんな一年が始まったんだなと一週間分の新聞のトップ記事を眺めました。
ご承知の通り、私は昨年度一年間、岩手弁護士会からは32年振り二人目となる日弁連副会長として、東京霞ヶ関にある弁護士会館に常駐しました。16 階にある副会長室に着くと、中央の大きなテーブルの上に日経、朝日、読売、毎日、産経、東京の各紙の朝刊が並べられてお
り、夕方は夕刊も並べて置かれていました。時々各紙の一面を見較べましたが、新聞によってトップ記事が違うものだと感心しました。
それはさておき、この一週間の朝日新聞のトップ記事には、「マイナンバーカード問題で個人情報保護委員会がデジタル庁に立ち入り検査へ」、「検察、袴田さん有罪立証へ」、「安倍氏銃撃事件から一年」、「袴田さん再審有罪立証表明に弁護団反発」、そして「職場女性トイレ制限違法、トランスジェンダー訴え 最高裁認める」という記事が並んでいます。
皆さんは、LGBT という言葉を聞いたことがあると思います。レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)という 4 つのセクシュアリティの頭文字から構成されている言葉で、セクシュアルマイノリティの総称として使用されている言葉ですね。
最近では、さらに LGBTQIA+という表記もあります。
7月11日の最高裁判決は、トランスジェンダーという、身体的性と性自認が一致しないタイプの経済産業省の職員が、自らが自認している女性のトイレを使用することを制限されたのですが、そのことは問題がないとした人事院の判定を違法だと判決したものです。
この判決に先立ち、先月6月16日に「LGBT理解増進法」が成立しました。この法律の成立過程や法律の評価については諸説がありますが、性別を”自称”さえすれば、女性用トイレや公衆浴場を利用できる等という誤解に基づく風説が流されたりしていますので、そこは正確な理
解が必要です。
この問題は、多様性を訴える国際ロータリーの流れに沿うものだと思います。いずれ、機会があれば卓話で取り上げようとも思っていますので、今日はここまでの紹介に止めておきます。
本日はガバナー補佐の盛岡ロータリーの飯塚肇様に来訪していただき光栄に存じます。また、クラブ協議会があり、各委員会から活動方針を報告していただきます。今年度から、司会進行は会長が行うことになりましたので、テーブルの上にワイヤレスマイク
を準備して頂きました。進行は私の席から行うことにしますので、ご了承ください。
以上で、事務連絡を含めた会長挨拶を終わります。